おもしろ路線探訪<新京成線> [鉄道(実物)]
近場の「おもしろ駅探訪」シリーズの対象が枯渇しましたので、姉妹版を立ち上げました。
ちょっと珍しい路線を訪ねる第5回目は「新京成線」を取り上げ
(画像は「松戸」行き8000形6連)
どこが珍しいかと申しますと
①曲がりくねった線路
②改軌チャンピオン
③列車種別は普通のみ
④トンネルが無く、川も渡らない
点です。
なお画像は、2013年4月13日、
2016年6月29日に撮影したものを使いました。
新京成電鉄新京成線は「松戸」を起点に
(↓8800形6連)
「京成津田沼」を終点とする路線で、
(↓左は先発するN800形6連、右は次発の8900形6連)
①曲がりくねった線路が特徴です。
(上の路線図はウィキィから借用しました m(__)m)
会社のシンボルマークは新京成のSに因んだものと思いますが、ひょっとして線路の曲がり方を表したのかも
クネクネの理由は、
a. 旧陸軍の鉄道連隊が演習用に敷設したので、わざと
b. 演習線の長さが45キロと決められていたから
(今は無い津田沼~千葉の演習線も合わせての距離)
c. 小金牧台地の分水嶺に沿って敷いたから
d. 人家や御料地を避けて敷いたから
e. 空襲を避けるため
など諸説有りますが、今ひとつ定かでは有りません(^^;
中でも「新鎌ヶ谷」~「初富」間と
「新津田沼」~「京成津田沼」間には180度近いカーブが有り
「新鎌ヶ谷」の方はいずれ「おもしろ駅探訪」で取り上げる事とし本稿では「新津田沼」~「京成津田沼」の逆S字カーブが出来た経緯を書きます(なお間違い等有りましたら、ご容赦下さい)。
その前に、まず前面展望動画を...
(この区間の最小曲線半径は139mだとか)
調べましたら、戦時中ここには陸軍鉄道連隊が敷設した演習線(松戸線/習志野線 : 600mm軌間)が有り、
<初代「新津田沼」駅>
戦後にこの演習線跡地が京成電鉄に払い下げられ、別会社の新京成電鉄として1947年(昭和22年)開業しました。
(現在より300mほど、「津田沼」駅に近かったとか)
ここから「松戸」方面へ線路を伸ばしていったので、2番ホーム「松戸」寄りに0キロポストが立っています。
<二代目>
1953年(昭和28年)に「京成津田沼」駅まで延伸したのに伴い二代目駅に移りましたが「津田沼」駅と距離が離れ、乗り換えに不便との苦情も有り、
<三代目>
1961年(昭和36年)、分岐線上に三代目駅が誕生しました。
(初代と同じ場所に戻り、二代目は「藤崎台」に改名)
<四代目>
今度は利用者から行き先が2つ(「新津田沼」、「京成津田沼」)有るのは紛らわしいとの声が上がり、またまた線路を付け替え1968年(昭和43年))、現在の形に...
上記からもお分かりの様に、この路線は②改軌チャンピオンで、3回改軌した鉄道はここぐらいではないでしょうか?
・元となった鉄道連隊の演習線は600mm軌間の軽便鉄道で
・1947年(昭和22年)1067mmに改軌して開業
・1953年(昭和28年)1372mmに改軌し、
2年後から京成千葉線への乗り入れを始めました。
・1959年(昭和34年)1435mmに改軌
これは同年の京成の改軌に先立って行われています。
ネットで昔の画像を探したのですが、標準軌になる前のものは見付かりませんでした。 m(__)m
上は昭和39年に撮られた126形2連で、既に標準軌です。
当路線は全長26.5キロ24駅有り、③列車種別は普通のみで駅には緩急接続用の待避線が有りません。
(上の図は、新京成のHPからお借りました)
全線乗ると44分掛かりますが運賃は258円とリーズナブルで接続する路線が8つも有るため利用客が多いのでしょうか?
最後の特徴の④トンネルが無く、川も渡らない点は①c.の通り、小金牧台地の分水嶺に沿って走るためかと思います。
新京成線の車両は4形式有り全てがVVVFインバータ制御車、6両編成、製造元は日車に統一されていました。
<8000形>
愛称「くぬぎ山の狸」は現在3本有り、
この8512編成が在籍車の中で最古参(1984年製)だとか。
Tc+M+M+M+M+Tcの4M2T構成
<8800形>
16本と同社一の大所帯で、旧塗色車と
こちらは新塗色になった第一編成(8801)です。
Tc+M+T+M+M+Tcの3M3T構成
<8900形>
当初は8両編成だったものを6連に変更した3本が有り、
新塗色車しか見掛けませんでした。
Tc+M+M+M+M+Tcの4M2T構成
<N800形>
本形式が最新形で現在4本が在籍。 旧塗色車と
新塗色車です。
Mc+M+T+T+M+Mcの4M2T構成
ちょっと珍しい路線を訪ねる第5回目は「新京成線」を取り上げ
(画像は「松戸」行き8000形6連)
どこが珍しいかと申しますと
①曲がりくねった線路
②改軌チャンピオン
③列車種別は普通のみ
④トンネルが無く、川も渡らない
点です。
なお画像は、2013年4月13日、
2016年6月29日に撮影したものを使いました。
新京成電鉄新京成線は「松戸」を起点に
(↓8800形6連)
「京成津田沼」を終点とする路線で、
(↓左は先発するN800形6連、右は次発の8900形6連)
①曲がりくねった線路が特徴です。
(上の路線図はウィキィから借用しました m(__)m)
会社のシンボルマークは新京成のSに因んだものと思いますが、ひょっとして線路の曲がり方を表したのかも
クネクネの理由は、
a. 旧陸軍の鉄道連隊が演習用に敷設したので、わざと
b. 演習線の長さが45キロと決められていたから
(今は無い津田沼~千葉の演習線も合わせての距離)
c. 小金牧台地の分水嶺に沿って敷いたから
d. 人家や御料地を避けて敷いたから
e. 空襲を避けるため
など諸説有りますが、今ひとつ定かでは有りません(^^;
中でも「新鎌ヶ谷」~「初富」間と
「新津田沼」~「京成津田沼」間には180度近いカーブが有り
「新鎌ヶ谷」の方はいずれ「おもしろ駅探訪」で取り上げる事とし本稿では「新津田沼」~「京成津田沼」の逆S字カーブが出来た経緯を書きます(なお間違い等有りましたら、ご容赦下さい)。
その前に、まず前面展望動画を...
(この区間の最小曲線半径は139mだとか)
調べましたら、戦時中ここには陸軍鉄道連隊が敷設した演習線(松戸線/習志野線 : 600mm軌間)が有り、
<初代「新津田沼」駅>
戦後にこの演習線跡地が京成電鉄に払い下げられ、別会社の新京成電鉄として1947年(昭和22年)開業しました。
(現在より300mほど、「津田沼」駅に近かったとか)
ここから「松戸」方面へ線路を伸ばしていったので、2番ホーム「松戸」寄りに0キロポストが立っています。
<二代目>
1953年(昭和28年)に「京成津田沼」駅まで延伸したのに伴い二代目駅に移りましたが「津田沼」駅と距離が離れ、乗り換えに不便との苦情も有り、
<三代目>
1961年(昭和36年)、分岐線上に三代目駅が誕生しました。
(初代と同じ場所に戻り、二代目は「藤崎台」に改名)
<四代目>
今度は利用者から行き先が2つ(「新津田沼」、「京成津田沼」)有るのは紛らわしいとの声が上がり、またまた線路を付け替え1968年(昭和43年))、現在の形に...
上記からもお分かりの様に、この路線は②改軌チャンピオンで、3回改軌した鉄道はここぐらいではないでしょうか?
・元となった鉄道連隊の演習線は600mm軌間の軽便鉄道で
・1947年(昭和22年)1067mmに改軌して開業
・1953年(昭和28年)1372mmに改軌し、
2年後から京成千葉線への乗り入れを始めました。
・1959年(昭和34年)1435mmに改軌
これは同年の京成の改軌に先立って行われています。
ネットで昔の画像を探したのですが、標準軌になる前のものは見付かりませんでした。 m(__)m
上は昭和39年に撮られた126形2連で、既に標準軌です。
当路線は全長26.5キロ24駅有り、③列車種別は普通のみで駅には緩急接続用の待避線が有りません。
(上の図は、新京成のHPからお借りました)
全線乗ると44分掛かりますが運賃は258円とリーズナブルで接続する路線が8つも有るため利用客が多いのでしょうか?
最後の特徴の④トンネルが無く、川も渡らない点は①c.の通り、小金牧台地の分水嶺に沿って走るためかと思います。
新京成線の車両は4形式有り全てがVVVFインバータ制御車、6両編成、製造元は日車に統一されていました。
<8000形>
愛称「くぬぎ山の狸」は現在3本有り、
この8512編成が在籍車の中で最古参(1984年製)だとか。
Tc+M+M+M+M+Tcの4M2T構成
<8800形>
16本と同社一の大所帯で、旧塗色車と
こちらは新塗色になった第一編成(8801)です。
Tc+M+T+M+M+Tcの3M3T構成
<8900形>
当初は8両編成だったものを6連に変更した3本が有り、
新塗色車しか見掛けませんでした。
Tc+M+M+M+M+Tcの4M2T構成
<N800形>
本形式が最新形で現在4本が在籍。 旧塗色車と
新塗色車です。
Mc+M+T+T+M+Mcの4M2T構成
tochiさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-07-05 13:32)
トレンダー櫻井さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-07-05 16:36)
siroyagi2さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-07-05 16:51)
私は東武野田線(セイジクリーム時代)の住民だったので、京成バスには乗りましたがぁ・・・。ほとんど新京成を利用していないのです。というか、松戸で見かけると、ライバル心(?)ムラムラな東武贔屓な私です。(ちなみに新鎌ヶ谷駅も無い時代です。)
by hanamura (2016-07-05 19:31)
戦前からの長い歴史があって曲がりくねってるんですね。
それにしてもよく調べるもんですなぁ~。
by 川崎工場長 (2016-07-05 23:14)
hanamuraさん nice! コメントありがとうございます。
そう言えば、あおたけさんのご実家も柏の方だったですよね~(^^)
新鎌ヶ谷で東武と接続するために、新京成の線路が迂回している
のかと思いましたら、駅が出来る前から今の形状だったんですね。
理由が分からず、すごく不思議に感じました。
by 常武鉄道 (2016-07-06 04:06)
川崎工場長さん nice! コメントありがとうございます。
大体モトネタは、ウィキィからなんですけどね~
後は古い地図が参考になります(^^)
by 常武鉄道 (2016-07-06 04:09)
KENT1mgさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-07-06 04:11)
八高線も、目立たないようにクネクネにした・・・
って話を聞いたことがあるような!?
目的が、軍事物資輸送だったような・・・!?
by やなぼー (2016-07-06 06:22)
やなぼーさん nice! コメントありがとうございます。
よい事をお聞きしましたので、調べてみます。
何しろ、近くで取り上げられる路線が少ないもので...(^^;
by 常武鉄道 (2016-07-06 07:17)
toshiさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-07-06 07:17)
takechanさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-07-06 07:23)
YUTAじい さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-07-06 07:33)
tommy88さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-07-06 08:01)
kiyokiyoさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-07-06 17:52)
わ~懐かしい。
前原駅から、京成津田沼行きと、新津田沼行きに
分かれていた頃乗っていました。
北習志野駅も後からできた駅なんですよね。
by いっぷく (2016-07-07 01:11)
いっぷくさん nice! コメントありがとうございます。
乗る方からしたら、乗り換える駅によって電車を乗り分けないといけない
のは確かに不便ですよね~
今の急カーブの路線形態は、しかたなかったのかもしれませんね(^^)
by 常武鉄道 (2016-07-07 04:56)
フジトモさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-07-07 04:57)
ネオ・アッキーさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-07-07 04:57)
燕っ子さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-07-07 16:38)
ハマコウさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-07-07 18:49)
ぷっぷくさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-07-08 04:05)
きりたんぽさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-07-09 04:58)
あるまーきさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-07-09 13:12)
芝浦鉄親父さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-07-10 18:38)
讃岐人さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-07-10 18:38)