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秩父鉄道の貨物輸送 [鉄道(実物)]

旧聞になりますが7月20日に秩鉄の影森、武州原谷、武川、三ヶ尻、熊谷貨物ターミナルを訪問し貨物輸送の様子を撮影 石灰石輸送ルートc.jpg

過去記事(2014年12月16日と2015年5月5日)からも抜粋して、川上から川下まで一連の流れをまとめました。


<三輪鉱業所>
武甲山から掘り出した石灰石の積み出し基地で、 R0029043c.jpg
ホッパーの下にはスイッチャー君が隠れています。 R0029044_1c.jpg

「影森」へは20パーミルの下り(左端線路は秩父本線)が続き、 R0029051c.jpg
こちらは石灰石を満載したヲキが下って行く所ですが、2枚ともネットからお借りしました m(__)m 影森前撃ち.jpg 影森後撃ち.jpg

<「影森」駅>
三輪鉱業所を出発した石灰石列車はここで秩父本線に入り、「三ヶ尻」へ向かいます(後方左手が三輪鉱業所)。 R0029034_1c.jpg
構内には側線が何本も有り、空荷の列車が待機していました。 R0029057_1c.jpg R0029056_1c.jpg
同じ場所から振り返って「三峰口」方面を見た所で右端が本線そして矢印が三輪鉱業所へ登って行く引き込み線になります。 R0029060_1c.jpg

<叶山(かのうやま)鉱山>
群馬県に有るこの山から石灰石を露天堀りし、 叶山.jpg
23キロ離れた秩父太平洋セメント秩父工場へ R0024416c.jpg
ベルトコンベアを使い搬出していますが、 叶山ベルトコンベアc.jpg
現在、秩父工場では普通セメントを生産していないとの事。

<巣掛(すがかり)採鉱所>
2本のベルトコンベアの中継所で R0025699c.jpg
KLT1で運ばれて来た石灰石をここでさらに細かく砕きKLT2に載せるそうで、そう言う意味では「採鉱」ではなく「砕鉱」が正しいのでは?と思いました。 R0025703_1c.jpg
手前に置かれていたのはコンベアのベルトの様です。 R0025704_1c.jpg
近くにKLT1が県道を跨いでいる場所が有り、 R0025705c.jpg
真下に立つと微かに回転音が聞こえました。 R0025706c.jpg
こちらはKLT2の末端で荒川を越える所をパチリ R0024417c.jpg
左手が秩父太平洋セメント秩父工場になります。

<「武州原谷」駅>
上記工場に隣接した貨物駅のため R0029061c.jpg
ホームは無く、電車は通過して行きました。 R0024392c.jpg
こちらは石灰石を積み込んでいる所と R0024381_1c.jpg
積み終わった20両のヲキを手前のデキに繋げるため、右端のスイッチャー君が奮闘している場面です(左方向へ推進中)。 R0024395_1c.jpg

<「武川」駅>
ここから貨物列車は本線を離れ三ヶ尻線に入るので、駅北側に貨物用の側線が有り(前方が秩父方面)、 R0029072_1c.jpg
デキが何台も停まっていました。 R0029078_1c.jpg
「三ヶ尻」方には黄色+茶帯(旧秩鉄色)の502もの姿も... R0029074_1c.jpg R0029077c.jpg

ここには方向転換するため、 三ヶ尻駅周辺路線図c.jpg

セメント製造用燃料の石炭を輸送する列車も姿を見せます。
(手前が「三ヶ尻」方で、この画像もネットからお借りしました) 武川石炭輸送.jpg
扇町から石炭を運んで来た列車は三ヶ尻線①経由で「武川」に行き、釜を反対側に付け替えた後三ヶ尻線を戻って荷卸線②に入り、石炭を降ろすそうです。

<熊谷貨物ターミナル>
コンテナヤードの北側(右手)に、石炭輸送列車が見えました。 R0029098c.jpg
左端が「三ヶ尻」行き、右手の2本は「扇町」への返空用ホキで、右端の複線が高崎線(前方が「高崎」方)です。 R0029105c.jpg
1編成20両ですが、三ヶ尻線内は10両づつ2回に分けて牽くのだとか(振り返って「熊谷」方をパチリ↓)。 R0029100c.jpg
セメント製品を鉄道輸送していた頃は、ここでタキの姿も見られたんでしょうね(この画像もネットからお借りしました)。 セメント輸送.jpg
西方には太平洋セメント熊谷工場の大煙突が... R0029107_1c.jpg

<「三ヶ尻」駅と太平洋セメント熊谷工場>
「三ヶ尻」貨物駅は太平洋セメント熊谷工場に隣接し、 R0025715_1c.jpg
ここは出荷ヤードで昔はタキが一杯居ましたが、セメント輸送がトラックに置き換えられた後は閑散としていて R0025717c.jpg
奥の方に、かろうじて石炭を運ぶホキが見えます(^^;

荷卸された石灰石は野積みされていましたが、雨に当たっても平気なんですね。 R0029096c.jpg
残念ながら、心臓部のロータリーキルンは外からは見れませんでした(右手の塔がプレヒータで、その近くに有るはず)。

最後は「武川」寄り(右奥が「三ヶ尻」駅)から撮った石灰石列車(秩父方面に向かう返空)と R0025723_1c.jpg R0025724c.jpg
石炭列車(こちらは積載中)で、 R0025726c.jpg R0025727c.jpg
石灰石列車は荷卸線から出て来たので一番奥の線路を行き、石炭列車は熊谷貨物ターミナルから三ヶ尻線をやって来たので一番手前の線路、と違いが見られ面白かったです。


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コメント 24

常武鉄道

YUTAじい さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-09-09 08:00) 

常武鉄道

tochiさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-09-09 08:00) 

常武鉄道

りんこうさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-09-09 08:00) 

常武鉄道

ありささん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-09-09 08:25) 

常武鉄道

濱の寅次郎さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-09-09 11:03) 

常武鉄道

燕っ子さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-09-09 11:04) 

トータン

いや~随分と調べ上げましたね~これはもうウィキベディアですね~お見事!(^^V
by トータン (2016-09-09 19:16) 

やなぼー

近所で・・・
見たことある景色も多々・・・
ですが、全く知りませんでしたf^_^;)
「色付き」は、貨物とSLくらいになっちゃったな~(T_T)
by やなぼー (2016-09-10 05:08) 

常武鉄道

やなぼーさん nice! コメントありがとうございます。

そうですね~ あと少数ですが「秩父路」に使われる6000系が...
先日も「熊谷」を通った時、車窓から見えました(^^)
by 常武鉄道 (2016-09-10 05:40) 

常武鉄道

sugoimonoさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-09-10 05:41) 

常武鉄道

しゅわっちさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-09-10 05:43) 

常武鉄道

トータンさん nice! コメントありがとうございます。

部分的には過去に記事にしていたのですが、今回不足箇所を補い
一環した流れにまとめまる事が出来ました(^^)
自分自身も気分的にスッキリしています。
by 常武鉄道 (2016-09-10 05:45) 

常武鉄道

川崎工場長さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-09-10 08:38) 

常武鉄道

きりたんぽさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-09-10 14:33) 

常武鉄道

KENT1mgさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-09-10 16:31) 

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ネオ・アッキーさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-09-12 07:32) 

常武鉄道

ぷっぷくさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-09-12 07:32) 

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芝浦鉄親父さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-09-12 07:57) 

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ねじまき鳥さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-09-13 04:19) 

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hanamuraさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-09-17 18:38) 

常武鉄道

NO14Ruggermanさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2016-09-18 07:35) 

おだじぃー

今日秩父鉄道貨物を初めてみて、どこでどうやって積み下ろしをしてるのか疑問で検索しました。武甲山から来るのはわかりましたがどこにいくのか?など疑問だらけ。大変参考になりました。ありがとうございます。
by おだじぃー (2017-12-13 17:33) 

ともこ

はじめまして。
とても分かりやすく説明されており助かりました。
調べものでこちらにたどり着きましたがとにかく写真が綺麗なことに驚きました。
ありがとうございました。
by ともこ (2017-12-13 17:43) 

風旅記

こんばんは。
セメント製品、石炭の輸送ともになくなり、三ヶ尻線も一部廃止になってしまいました。
秩父鉄道の貨物列車の縮小が続いているのは本当に寂しく感じますが、これも時代の流れでしょうか。
三輪鉱業所、武州原谷駅からの石灰石を運ぶ列車、古い機関車が唸りを上げて走る姿は迫力満点で、秩父鉄道の魅力の一つかと思います。
いつか、影森から三輪鉱業所に向けて急な坂を登坂していく列車を見に行きたいと思っています。
by 風旅記 (2023-11-06 02:03) 

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