フルフラット車の考察 [鉄道(模型)]
客室部分の床全部が極めて低い車両は過去何度か触れて来ましたので、加筆の上再度まとめ直しました。
フルフラット車には幾つかのタイプが有りますが、本稿の対象は管理人が見たり乗ったりした車両に限ります。
部分フラット車の伊予鉄モハ2100形などは、乗降口付近は低いものの
両端(運転室+客室)は高床になっており、
これは一般的な台車を使う限り避けられない制約ですが、フルフラット車では、独立車輪(車軸が無い)を採用する事により、この問題を解決しました。
管理人が知っている車両は何れも新潟トランシス製で、
各車体にボルスタレス式ボギー台車が1つ配され、連接部に台車は有りません。
(上は「福井駅」にて、福井鉄道F1000形フクラム)
そのため思ったよりピッチングが大きく、ボートに乗って真正面から波を受け、舳先が上下する感じに似ています。
一般的な台車は車輪の間に電動機が配されますが、フルフラット車は通路が来るため、車体側面に逃がす事で対応しました。
場所は連結面寄りで、車輪ともどもシート台座の中に納められ
外側から見ると、点検蓋から車輪と電動機の位置が分かります。
通風孔も有りますので、ここに電動機が付いている事は間違いないかと...
車輪への動力伝達は、自動車の様に①自在継手②推進軸を経由した複雑な構造になりました(車体装荷式直角カルダン軸駆動方式)。
(図はWikipediaの解説文(図無し)を参考にしており、単なるイメージレベル)
なお電動機は乗降口を避けて、下の様に配されていると想像出来ます。
ここまで述べて来ました機構は、元々ドイツのAEG社(後にアドトランツ社を経て現在はボンバルディア社の傘下)が開発し、初導入した都市の名前を採って「ブレーメン形」と呼ばれました(新潟トランシスはライセンス生産)。
そんな経緯からドイツ各地で走っており、管理人もマインツ市のトラムの模型を持っています(床下に機器を配置出来ない分、屋根上が賑やか)。
最後に、管理人が過去に見たり乗ったりした車両を羅列しました。
<富山ライトレール TLR0600形「ポートラム」>
2017年6月6日「城河原」にて撮影
<万葉線 MLRV1000形「ドラえもんトラム」> >
2017年6月6日「高岡」付近にて撮影
<えちぜん鉄道 L形「キーボ」>
2018年10月11日「鷲塚針原」にて撮影
<福井鉄道 F1000形「フクラム」>
2018年10月11日「鷲塚針原」にて撮影
客室は超低床ですが、運転席は見通し確保と衝突安全性の面から一段高くなっています。
<熊本市交通局 0800型「COCORO」>
2019年3月8日「熊本駅前」にて撮影
<同上 9700型>
2019年3月8日「熊本駅前」付近にて撮影。 日本初のブレーメン形車両
フルフラット車には幾つかのタイプが有りますが、本稿の対象は管理人が見たり乗ったりした車両に限ります。
部分フラット車の伊予鉄モハ2100形などは、乗降口付近は低いものの
両端(運転室+客室)は高床になっており、
これは一般的な台車を使う限り避けられない制約ですが、フルフラット車では、独立車輪(車軸が無い)を採用する事により、この問題を解決しました。
管理人が知っている車両は何れも新潟トランシス製で、
各車体にボルスタレス式ボギー台車が1つ配され、連接部に台車は有りません。
(上は「福井駅」にて、福井鉄道F1000形フクラム)
そのため思ったよりピッチングが大きく、ボートに乗って真正面から波を受け、舳先が上下する感じに似ています。
一般的な台車は車輪の間に電動機が配されますが、フルフラット車は通路が来るため、車体側面に逃がす事で対応しました。
場所は連結面寄りで、車輪ともどもシート台座の中に納められ
外側から見ると、点検蓋から車輪と電動機の位置が分かります。
通風孔も有りますので、ここに電動機が付いている事は間違いないかと...
車輪への動力伝達は、自動車の様に①自在継手②推進軸を経由した複雑な構造になりました(車体装荷式直角カルダン軸駆動方式)。
(図はWikipediaの解説文(図無し)を参考にしており、単なるイメージレベル)
なお電動機は乗降口を避けて、下の様に配されていると想像出来ます。
ここまで述べて来ました機構は、元々ドイツのAEG社(後にアドトランツ社を経て現在はボンバルディア社の傘下)が開発し、初導入した都市の名前を採って「ブレーメン形」と呼ばれました(新潟トランシスはライセンス生産)。
そんな経緯からドイツ各地で走っており、管理人もマインツ市のトラムの模型を持っています(床下に機器を配置出来ない分、屋根上が賑やか)。
最後に、管理人が過去に見たり乗ったりした車両を羅列しました。
<富山ライトレール TLR0600形「ポートラム」>
2017年6月6日「城河原」にて撮影
<万葉線 MLRV1000形「ドラえもんトラム」> >
2017年6月6日「高岡」付近にて撮影
<えちぜん鉄道 L形「キーボ」>
2018年10月11日「鷲塚針原」にて撮影
<福井鉄道 F1000形「フクラム」>
2018年10月11日「鷲塚針原」にて撮影
客室は超低床ですが、運転席は見通し確保と衝突安全性の面から一段高くなっています。
<熊本市交通局 0800型「COCORO」>
2019年3月8日「熊本駅前」にて撮影
<同上 9700型>
2019年3月8日「熊本駅前」付近にて撮影。 日本初のブレーメン形車両
はじドラさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-17 04:39)
xml_xslさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-17 07:09)
@ミックさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-17 07:09)
やってみよう♪さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-17 07:10)
鉄腕原子さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-17 07:10)
tochiさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-17 07:10)
iko4wdさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-17 08:12)
芝浦鉄親父さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-17 11:07)
yu-papaさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-17 11:08)
ぼんさんさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-17 11:08)
ありささん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-17 14:56)
TYPESさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-18 06:01)
ピストンさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-18 06:02)
いっぷくさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-18 06:02)
やなぼーさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-18 06:03)
Edyさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-18 06:04)
川崎工場長さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-18 09:20)
ma2ma2さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-18 13:14)
低床車両は乗り心地がイマイチなんですね~
個人的には機械的な部分の制約が多そうなので将来的にも乗車品質はあまり向上できなさそうですね、あとは重心などのバランスがどうなのか?側面から衝突されたらダメージが大きそうです。
by 青い森のヨッチン (2019-05-18 19:22)
青い森のヨッチンさん nice! コメントありがとうございます。
何とか実現に漕ぎつけたレベルで、ヨッチンさんが言われる様な
諸問題の改良が今後の課題でしょうね。
by 常武鉄道 (2019-05-19 07:30)
トータンさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-19 07:30)
ぷっぷくさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-19 07:31)
yamさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-19 07:31)
YUTAじい さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-19 09:04)
フジトモさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-19 09:49)
ネオ・アッキーさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-19 14:07)
sugoimonoさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-21 04:23)
カメラde防犯さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-21 04:24)
kiyokiyoさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2019-05-25 04:13)