青梅線・南武線の石灰石輸送 [鉄道(実物)]
2016年9月9日に「秩父鉄道の貨物輸送」(こちら)と題して投稿しましたが、今回は且つて存在した青梅線・南武線の石灰石輸送を纏めてみました。
なお廃止されたのは1998年(平成10年)で、撮影日は2012年5月13日、2020年1月9日、同年8月7日、同年同月17日のため、現役当時の画像は有りません m(__)m
<奥多摩工業氷川鉱業所>
「奥多摩」駅前から「日原鍾乳洞」行きの西東京バスに乗って
20分ほどで「岩尾尾根」に到着
すぐ前が同所で、石灰石を掘り出している現場は奥の方に有るため見えないのが残念です(矢印は石灰石運搬用トロッコかと)
秩父鉄道の場合、鉱山直下まで線路が乗り入れていますが、
ここは「奥多摩」駅までの5キロをトロッコで運び、そこから貨車に積み替える方式でした(今も索道は現役で、「奥多摩」から先はトラック輸送に転換)。
①氷川鉱業所、②川乗橋梁、③氷川工場
索道の正式名称は奥多摩工業曳索鉄道氷川線で1953年(昭和28年)に開業、 最盛期ほどではないものの今も現役です(以降は曳鉄線と略記)。
<川乗橋梁>
曳鉄線は全線に亘って隧道になりますが、川を横切る所には橋梁を架けており、トロッコの姿を見る事が出来ます。
2020年8月7日訪問時は「大沢」バス停から日原街道を歩き、
やがて頭上に川乗橋梁((全長80mm)が見えて来たものの
残念ながら、この日は動いておらず
その10日後の8月17日に氷川鉱業所へ行った帰りのバスの車窓から、初めて動いている所を見掛けました。
<除野沢橋梁>
奥多摩工業氷川工場のすく近くに有る橋梁(全長45m)で、2020月1月9日 同年8月7日ともトロッコは動いておらず
3回目の8月17日に漸く動画を撮れ、まさに三度目の正直です。
↑手前↓左手が工場、↑奥↓右手が鉱山方向(工場に向かうトロッコは石灰石を満載)
<奥多摩工業氷川工場と青梅線「奥多摩」駅>
日原川沿いに立ち並ぶ構造物が氷川工場で
こちらは「奥多摩」駅のホームから見た反対側になります。
右手の空き地がヤード跡で、ネット動画を見るとEF64牽引の空ホキ16両をここで2分し、8両ずつ工場へ引き込んで石灰石を積み込んでいました。
「青梅」方はこの先、きついカーブが続いており、
電車でさえここに来る途中は車輪を軋ませていましたが、軸距離の長いED16/EF15/EF64が良く入れたな、と感心してしまいます。
管理人は石灰石列車が16両編成と知り、途中交換が出来るのか気になって調べ「青梅」に至るまでの「古里」「御嶽」「二俣尾」「宮ノ平」駅は240m程の有効長が有り、交換可能と分かりました(下は「古里」駅の例)。
(ホキ1両10m×16両で160m。釜を足しても編成長は180m以下)
<「青梅」駅と青梅鉄道公園>
駅から鉄道公園に向かう途中の陸橋上から駅構内を撮りましたが、石灰石輸送の名残か?側線が沢山有ります。
これは鉄道公園に保存されているED16 1(初号機)で、引退まで石灰石列車を牽いていました。
<「立川」駅西方の青梅短絡線>
青梅線/南武線を直通する列車は「立川」駅構内配線構造の制約から、昔も今もこのルートを通ります(赤三角地点の踏切で撮影)。
(前方が「立川」駅方向で、鉄橋下を中央線の電車が通過中)
やって来たのは中央線から青梅線へ直通する列車で、逆に青梅線から中央線東京方面へ直通する列車は構内配線制約が無いため、ここを通りません。
<南武線に拠る輸送>
「府中本町」以南に平行して武蔵野線が出来た以降もそちらは使わず、廃止まで南武線を完走していました。
<浅野町のセメント工場>
こちらは南武線終点「浜川崎」構内跡になり
その先の浅野町は元浅野セメントの工場が有った場所で、現在、浅野セメントは太平洋セメントになり、子会社のデイ・シイがセメントを製造しています。
貨物列車が廃止された以降は、北海道から船で石灰石を運んで来るんだとか
なお廃止されたのは1998年(平成10年)で、撮影日は2012年5月13日、2020年1月9日、同年8月7日、同年同月17日のため、現役当時の画像は有りません m(__)m
<奥多摩工業氷川鉱業所>
「奥多摩」駅前から「日原鍾乳洞」行きの西東京バスに乗って
20分ほどで「岩尾尾根」に到着
すぐ前が同所で、石灰石を掘り出している現場は奥の方に有るため見えないのが残念です(矢印は石灰石運搬用トロッコかと)
秩父鉄道の場合、鉱山直下まで線路が乗り入れていますが、
ここは「奥多摩」駅までの5キロをトロッコで運び、そこから貨車に積み替える方式でした(今も索道は現役で、「奥多摩」から先はトラック輸送に転換)。
①氷川鉱業所、②川乗橋梁、③氷川工場
索道の正式名称は奥多摩工業曳索鉄道氷川線で1953年(昭和28年)に開業、 最盛期ほどではないものの今も現役です(以降は曳鉄線と略記)。
<川乗橋梁>
曳鉄線は全線に亘って隧道になりますが、川を横切る所には橋梁を架けており、トロッコの姿を見る事が出来ます。
2020年8月7日訪問時は「大沢」バス停から日原街道を歩き、
やがて頭上に川乗橋梁((全長80mm)が見えて来たものの
残念ながら、この日は動いておらず
その10日後の8月17日に氷川鉱業所へ行った帰りのバスの車窓から、初めて動いている所を見掛けました。
<除野沢橋梁>
奥多摩工業氷川工場のすく近くに有る橋梁(全長45m)で、2020月1月9日 同年8月7日ともトロッコは動いておらず
3回目の8月17日に漸く動画を撮れ、まさに三度目の正直です。
↑手前↓左手が工場、↑奥↓右手が鉱山方向(工場に向かうトロッコは石灰石を満載)
<奥多摩工業氷川工場と青梅線「奥多摩」駅>
日原川沿いに立ち並ぶ構造物が氷川工場で
こちらは「奥多摩」駅のホームから見た反対側になります。
右手の空き地がヤード跡で、ネット動画を見るとEF64牽引の空ホキ16両をここで2分し、8両ずつ工場へ引き込んで石灰石を積み込んでいました。
「青梅」方はこの先、きついカーブが続いており、
電車でさえここに来る途中は車輪を軋ませていましたが、軸距離の長いED16/EF15/EF64が良く入れたな、と感心してしまいます。
管理人は石灰石列車が16両編成と知り、途中交換が出来るのか気になって調べ「青梅」に至るまでの「古里」「御嶽」「二俣尾」「宮ノ平」駅は240m程の有効長が有り、交換可能と分かりました(下は「古里」駅の例)。
(ホキ1両10m×16両で160m。釜を足しても編成長は180m以下)
<「青梅」駅と青梅鉄道公園>
駅から鉄道公園に向かう途中の陸橋上から駅構内を撮りましたが、石灰石輸送の名残か?側線が沢山有ります。
これは鉄道公園に保存されているED16 1(初号機)で、引退まで石灰石列車を牽いていました。
<「立川」駅西方の青梅短絡線>
青梅線/南武線を直通する列車は「立川」駅構内配線構造の制約から、昔も今もこのルートを通ります(赤三角地点の踏切で撮影)。
(前方が「立川」駅方向で、鉄橋下を中央線の電車が通過中)
やって来たのは中央線から青梅線へ直通する列車で、逆に青梅線から中央線東京方面へ直通する列車は構内配線制約が無いため、ここを通りません。
<南武線に拠る輸送>
「府中本町」以南に平行して武蔵野線が出来た以降もそちらは使わず、廃止まで南武線を完走していました。
<浅野町のセメント工場>
こちらは南武線終点「浜川崎」構内跡になり
その先の浅野町は元浅野セメントの工場が有った場所で、現在、浅野セメントは太平洋セメントになり、子会社のデイ・シイがセメントを製造しています。
貨物列車が廃止された以降は、北海道から船で石灰石を運んで来るんだとか
鉄腕原子さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2022-07-25 16:06)
@ミックさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2022-07-25 16:07)
tarouさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2022-07-25 16:07)
tochiさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2022-07-25 16:07)
じーバトさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2022-07-25 16:07)
YUTAじい さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2022-07-25 16:08)
ぼんさんさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2022-07-25 16:09)
kousakuさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2022-07-25 16:09)
ma2ma2さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2022-07-25 16:10)
TYPESさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2022-07-25 16:58)
あのトロッコはケーブルカーになっているのですか? あんなシーン出くわしたらしばし興奮しますね~
by トータン (2022-07-25 20:47)
トータンさん nice! コメントありがとうございます。
2020年8月25日の記事
「青春18きっぷの旅 奥多摩トロッコ探訪(2)」に詳しい機構を
載せていますので、宜しければそちらをご覧下さい。
ケーブルは常時動いており、トロッコは荷積み/荷下ろしの際、
自動でケーブルを離し作業後、再度掴む仕組みになっています。
by 常武鉄道 (2022-07-26 05:47)
川崎工場長さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2022-07-26 05:48)
step-iwasakiさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2022-07-26 05:48)
おぉ!次郎さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2022-07-26 05:49)
てんてんさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2022-07-26 05:49)
ライスさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2022-07-26 05:49)
ふるたによしひささん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2022-07-26 05:49)
南武支線(浜川崎線)沿線で生まれ育ったので子供の頃から長大な石灰輸送の貨物列車を眺めて育ちました。
バスの乗っていて踏切でこの長編成にぶつかると円円と同じ景色を見せられるのでそんな時はカラフルなコンテナ列車が良かったなぁ
線路からバス停で2つ分ほど離れた鉄筋コンクリートの我が家でも石灰列車が通過中は微かに振動を感じました。
線路際に住んでいた友人のお兄さんはレコードの針が振動で飛ぶのでダビングには貨物ダイヤを熟知しないといけないといっていました。
by 青い森のヨッチン (2022-07-26 12:25)
青い森のヨッチンさん nice! コメントありがとうございます。
地元ならではのリアルなご経験ですね~
以前、秩父鉄道の石灰石列車を線路間近で撮影した際は、
轟音はするものの振動はあまり感じませんでした。
感覚的ですが、ホキのサイズが秩鉄より一回り大きい様な気が。
by 常武鉄道 (2022-07-26 15:01)
ハマコウさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2022-07-26 15:02)
響さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2022-07-27 15:26)
nakapさん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2022-07-27 18:26)
芝浦鉄親父さん nice! ありがとうございます。
by 常武鉄道 (2022-08-02 07:27)
こんにちは。
貨物列車の始発駅、終着駅、それぞれで線路が剥がされて、もう青梅線からの石灰石の輸送列車は戻ってこないのだと実感します。
奥多摩駅のホームから今も工場が見えますが、貨車の停まっていた側線の場所は更地になってしまいました。
浜川崎も専用線の手前に、頑丈な車止めが作られてしまいましたね。
通勤路線に貨物列車を通すことの難しさもあるのだと思いますが、多様な列車の走っていた頃が懐かしくなります。
by 風旅記 (2023-10-31 13:14)